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Carlisle
医療関連感染情報季刊誌より
Vol.1 No.1 January 1996

Burkholderia cepacia(かつてはPseudomonas cepacia)の定着、または感染の発生、気管支感染と吸入療法に関連した感染

Richard J.Hamill,Eric D.Houston,et al.
An Outbreak of Burkholderia (Formrly Pseudomonas) cepacia  Respiratory Tract Colonization and Infection Associated with Nebulized Albuterol Therapy.
Ann.intern.Med.,122(10):762-766,1995

B.cepaciaが気管支に定着または感染した42名の人工呼吸器装着患者群と、135名の感染していない対照群を、比較検討した。ネブライザー中の塩化ベンザルコニウム濃度と、吸入薬のPH値に注目し、遺伝子診断としてPCR法を用いた。

ICUにおいて、呼吸器ケアをする職員を観察したところ、感染防止に関して間違った手技がとられていた。例えば、複数単位の吸入薬が入った瓶を職員のポケットに入れて持ち運び、その同じ吸入瓶を多くの人工呼吸器装着患者に用いていた。また、職員の手洗いも不十分であった。
感染患者群の39名(92.9%)の方が、対照群の95名(70.4%)より高率に、吸入療法が施行されていた。また、感染患者群の方が、対照群よりも医療処置が多かった。

使用中のPH値は不安定であり、しかも塩化ベンザルコニウム濃度は時間が経つにつれて、細菌繁殖が可能な濃度にまで低下していた(100μg/ml→85μg/ml)。つまり、吸入療法と塩化ベンザルコニウムがB.cepaciaの繁殖に関与していた。

さらに複数の患者から分離培養されたB.cepaciaと、環境調査によって分離培養されたそれが、同一であることがPCR法によって明らかになった。

適切な感染管理対策が行われた後は、新たなB.cepaciaは分離培養されなくなった。
複数単位の薬剤吸入療法と、医療現場における消毒薬としての塩化ベンザルコニウムの過信とは、特に感染管理対策が注意深く行われていない場合には、院内感染を広める危険性が高い。なお、PCR法はB.cepasiaの分子疫学的な研究において、有用な遺伝子診断の方法であると思われる。(訳:西岡みどり)

Carlisle Vol.1 No.1 p8-10 January 1996

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