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Carlisle
医療関連感染情報季刊誌より
Vol.2 No.2 Summer 1997

布製品の特徴と手術用ガウンの遮蔽効果の関係

Leonas,K.K.,Jinkins,R.S.
The relationship of selected fabric characteristics and the barrier effectiveness of surgical gown fabrics.
AJIC,25:16-23,1997.

近年、体液を介する病原体による感染に、より多くの注意が払われるようになった。職業感染の危険を低減させるためには効果的な防具による遮蔽が必要である。そのような病原体は塵や液体に生息して伝播する。

そこで布製品の幾つかの特徴と、手術用ガウンの浸水性および細菌の伝播に対する遮蔽効果の関係を調べた。

当研究では8種類の市販の外科用ガウンを検査、検討した。対象製品のうち5つはディスポーザブルの不織布製の布製品であり、残りの3つはリユースの布製品であった。

製品は標準検査法(standard test methods)を用いて評価した。布製品は厚さ、重さ、織り目の孔の大きさ、織り糸の数、防水性、防油性などを評価した。織り糸の数には、1インチ四方の縦糸と横糸の両方を数えた。また、水圧がかかった状態での、微生物の透過性に対する布製品の耐性も検査した。

当研究では、実験用の微生物として大腸菌と黄色ブドウ球菌を用いた。さらに布製品の構造の違いを示すため、走査電子顕微鏡を使って布製品の表面を撮影した。

結果は布製品の密度、防水性、織り目の孔のサイズといった特徴が、ガウンの機能に影響することが示された。浸水性は必ずしも細菌の伝播に関与していなかった。

5つの不織布製の布製品のうち、4つが食塩水中の大腸菌、黄色ブドウ球菌に対して効果的な遮蔽機能を示した。その他の3つのリユースの布製品はこれらの細菌への遮蔽効果はなかった。

以上の結果より、高度な防水性および目の詰まった織物であることが、高度な遮蔽特性と一致する布製品の特性であった。(訳:西岡みどり)

Carlisle Vol.2 No.2 p8-10 Summer 1997

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