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US Update
アメリカ(CDC-MMWRより)
1997/09/05

最新情報:バンコマイシン感受性の低下した黄色ブドウ球菌 合衆国、1997年

CDC. MMWR September 5, 1997 / Vol. 46 / No. 35
Update: Staphylococcus aureus with Reduced Susceptibility to Vancomycin — United States, 1997 より第1段落邦訳
ftp://ftp.cdc.gov/pub/Publications/mmwr/wk/mm4635.pdf

黄色ブドウ球菌は病院および市中感染の世界的に最も一般的な起因菌の一つである。1980年代の合衆国におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の発生以来、バンコマイシンは重篤なMRSA感染の第1選択抗菌薬であった。バンコマイシンに対する感受性の低下した黄色ブドウ球菌(最小発育阻止濃度 [MIC]=8μg/mL)による最初の感染例は、1996年5月に日本における一人の患者について報告された。1997年8月、合衆国における最初のバンコマイシンに対する中間レベルの耐性を持つ(VISA;MIC=8μg/mL)黄色ブドウ球菌分離株が、ミシガンより報告された。本報はミシガンにおいて継続中の調査の最新情報を伝え、またニュージャージーの一人の患者における2例目のVISA感染に関する継続中の調査における予備的発見について記述する。

(この記事は全訳が出版されています。吉田俊介・小林寛伊訳、「緊急速報 バンコマイシン低感受性黄色ブドウ球菌に関するCDC勧告」 インフェクション・コントロール、1997年10月25日号、81-88ページ)

<訳註>
CDCが初めて公式にバンコマイシン低感受性の黄色ブドウ球菌の発見を認知したのは1997年7月で、この日本における発見の報告(順天堂大学細菌学平松教授による)は本コーナー1997.07.11aに掲載されています。同8月にはアメリカ国内における初めての分離報告があり(1997.08.22a)、本報はその続報です。本文中にでてくる、既に出版された勧告については本コーナー1997.07.11bをご覧下さい。接触隔離予防策(コンタクト・アイソレーション・プリコーション)についてはカーライル Vol.2 No.1 総説 p1-p3.をご参照下さい。
MMWR:1997.09.05a / Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 1998.03.01

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