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UK Update
イギリス(HPA-HPRより)
1998/06/26

世界的HIV流行

PHLS. CDR Weekly June 26, 1998/Vol. 8/ No. 26
The global HIV epidemic の要旨
http://www.hpa.org.uk/cdr/CDR98/cdr2698.pdf
6月28日ジュネーブで開催される第12回世界エイズ会議に先だって、UNAIDSとWHOは1997年末までのデータに基づく報告を公表した。全世界での推計は昨年と同様で、30.6百万人のHIV感染者、5.8百万人の新規感染者(一日当たり16,000人)、2.3百万人のHIVによる死亡が1997年の推計である。
本報告によると、流行が非常に少ない中国においても2年間で倍になったと思われ、旧ソ連地域においては劇的な増加(ウクライナにおいて4年間で70倍)が見られ、ボツワナ・ジンバブエ・南アフリカ共和国などの南アフリカでは地域により妊婦における感染率が28ないし43%にもおよぶような地域が見られるようになった。ナイジェリアでは15才から49才の人口において4.1%にあたる2.3百万人の感染、インドでは0.82%にあたる4.1百万人の感染が推計されており、今後の動向が懸念されている。
一方、タイ、ウガンダ、セネガル、UK(連合王国)などにおいてはHIV感染予防が成功している。UKにおいては15才から49才において0.09%にあたる25,000人の感染が推計されているが、これは他の多くの西欧諸国に比べても最も予防が成功した例である。しかし、25、000人の内17,000人にかかる医療費は年間2億ポンドにおよんでおり、HIVがUKにおいて最も経済的に重大な感染症であることに変わりはない。年間新規感染者推計1,500人は、男性間性行為、外国人との異性間性行為、麻薬注射、若年層の乱れた性生活などに起因している場合が多い。
<訳註>
HIVはいまや全世界で死亡原因の上位10番のひとつであるそうです。UKにおいてHIV感染者に費やされる医療費が高額であるのは新しい抗HIV薬の登場にも理由があるとしています。
追加:1998.07.17
WHOによる速報原文はその週報であるWER(Weekly Epidemiological Record)June 26, 1998 Vol.3 No.26
http://www.who.int/wer/pdf/1998/wer7326.pdfをご覧下さい。
CDR Weekly:1998.06.26/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 1998.07.04 revised 1998.07.17

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