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US Update
アメリカ(CDC-MMWRより)
1998/04/24

視覚器官内眼科手術後の角膜不全

CDC. MMWR April 24,1998 / Vol.47 / No.15
Corneal Decompensation After Intraocular Ophthalmic Surgeryより第1段落邦訳
ftp://ftp.cdc.gov/pub/Publications/mmwr/wk/mm4715.pdf
1998年1月8日から14日にかけて、セントルイス・ミズーリのベテランアフェアー医療センター(VAMC)で選択的な視覚器官内手術を受けた8人の患者の内6人が角膜内皮不全(角膜浮腫と混濁)を術後24時間以内に起こした。すべての患者はAbtox Plazlyte system (Abtox inc., シカゴ、イリノイ)で滅菌された器具で手術を受けていた。本報告はこれらの例の調査結果を要約し、Abtox Plazlyte systemを眼科手術器具の滅菌に使用したことが角膜不全の要因であることを示す。
<訳註>
この滅菌システムは、蒸気化した過酢酸・酢酸・過酸化水素の混合物で器具を滅菌するもので、FDAがごく限定的にしか安全性や効力を認めていない段階のものです。眼科手術器具に含まれる真鍮がこの滅菌処理により銅と亜鉛の酸化物になり、角膜不全の原因となったと思われています。このセンターでは毒性が問題となるエチレンオキサイドの代わりにこの滅菌システムを導入しましたが、この事件後に使用を中止し、眼科器具には高圧蒸気滅菌を採用したとのことです。
MMWR:1998.04.24a/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 1998.04.25

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