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US Update
アメリカ(CDC-MMWRより)
1998/06/26

第1期および第2期梅毒 -合衆国 1997年-

CDC. MMWR June 26, 1998 / Vol. 47 / No. 24
Primary and Secondary Syphilis — United States より第1段落邦訳
ftp://ftp.cdc.gov/pub/Publications/mmwr/wk/mm4724.pdf
梅毒は梅毒トレポネーマ感染を原因とする急性および慢性の性的伝播疾病(STD)である。この疾病は急性期(第1期および第2期 [P&S] 梅毒)においては皮膚と粘膜の病変によって、慢性期においては骨、内臓、心臓血管および神経系統の病変によって特徴付けられる。梅毒はヒト免疫不全ウイルス(HIV)の伝播を拡大するので、梅毒の予防はHIVの制御のために重要である。1986年から1990年にかけて、合衆国全体において梅毒が流行した。1991年に梅毒罹患率は減少を開始し、それ以来毎年減少している。この減少が梅毒の疫学的変化を反映するものであるのか判断するため、CDCは1997年の疾病報告サーベーランスデータを分析した。本報告はその分析結果を要約する。報告されたP&S梅毒は1990年から1997年にかけて84%減少したが、今でも梅毒は相対的に非ヒスパニック黒人において他の人種・民族におけるよりもかなり一般的な疾病であり、合衆国の南部に集中し続けていることを示す。
<訳註>
本報告によると、合衆国における第1期・第2期梅毒罹患率は、1997年の時点で、全体で10万人に3.2人、黒人で22.0人とのことです。流行期の1990年には両群においてそれぞれこの6倍以上の罹患率であったのですから、相当の流行であったことがわかります。梅毒減少の理由として、公的な梅毒対策、エイズ対策の副次的効果、コカイン使用の減少による売春的性行為の減少、流行後の獲得免疫の存在を挙げています。
MMWR:1998.06.26/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 1998.06.27

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