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US Update
アメリカ(CDC-MMWRより)
1998/07/17

民間におけるアデノウイルス急性呼吸器疾患の多発事件-サウスダコタ、1997年

CDC. MMWR July 17, 1998 / Vol. 47 / No. 27 p567
Civilian Outbreak of Adenovirus Acute Respiratory Disease – South Dakota, 1997より要旨邦訳
ftp://ftp.cdc.gov/pub/Publications/mmwr/wk/mm4727.pdf
アデノウイルスは通常、呼吸器および消化器管に感染を起こす病原体である。特に小児に限定して流行しているが、咽頭結膜熱、角結膜炎、胃腸炎、そして急性呼吸器疾患(ARD)を軍人訓練生に流行させる原因となる場合もある。ARDの民間人における流行はまれである。
1997年3月、サウスダコタの寄宿制職業訓練施設においてアデノウイルス11型によるARDの集団発生が起きた。この施設の定員は240名、学生の年齢は16-21才であるが、当該期間に146例のARDが診断され、5例が入院し、その内1名が集中治療を受けた。
この施設は、若年成人が密集し、定期的にウイルスに感受性のある新人が入所するという意味で軍事訓練施設と類似している。軍事訓練施設でこれまで流行を起因したのはアデノウイルス4型と7型であり、この点で今回の集団発生は相違している。4型と7型に対する効果的なワクチン接種が軍事施設において行われているが、ワクチンの製造が中止されたため、おそらく1999年には在庫が枯渇する。その時点でARDの大きな集団発生が軍事施設で発生することが予想される。
<訳註>
最後に記述されているワクチン製造中止の問題が背景となって、本件の報告がMMWRに掲載されたのかもしれません。
訳者よりお知らせ
これまでY’s SquareではMMWRの場合、第一段落の全訳をもって記事を紹介してきましたが、1998年7月17日号以降は、他のコーナーと同様全文の要旨を紹介いたします。これにより原文を参照しなくとも報告の大意を把握できるようになりますが、引用などされる場合には、必ず原文をご確認下さるようお願い申しあげます。
MMWR:1998.07.17a/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 1998.07.18

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