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US Update
アメリカ(CDC-MMWRより)
1998/07/17

食物由来のクリプトスポリジウム症集団発生 スポケーン、ワシントン 1997年

CDC. MMWR July 17, 1998 / Vol. 47 / No. 27 p565
Foodborne Outbreak of Cryptosporidiosis – Spokane, Washington, 1997より要旨邦訳
ftp://ftp.cdc.gov/pub/Publications/mmwr/wk/mm4727.pdf
1997年12月、スポケーンのレストランで18日の晩餐会に出席した62名の間に胃腸炎が集団発生し、54例がクリプトスポリジウム症と診断された。一部の便検体からCryptosporidiumが分離された。特定の料理を感染と関連付けることはできなかったが、グリーンオニオンを含む加熱調理されない複数の料理が関連していると思われる。
料理は15名の作業者で調理されたが、3-4週間以内に検体採取できた14名の内2名の便検体からCryptosporidiumが分離され、内1名が顧客と同時期に発症した。また、5週間後まで便検体を採取できなかった残りの1名は陰性であったが、12月中に2日間だけ調理を行いその時下痢を起こしていたことを記憶していた。これら3名の作業者は問題の晩餐会の料理を食べていた。グリーンオニオンは調理において必ずしも水洗いされていなかった。
生のまま供される食材の前洗浄や手袋着用による調理、調理台表面の洗浄、消化器疾病時の休業、手洗いの励行などが重要である。
<訳註>
Cryptosporidiumは下痢が終わってからも最大60日間便中に排胞し感染性を持つとのことです。従って下痢が終わって就業した場合には特に手洗いに注意するべきであるともしています。食品衛生には病院感染対策と多くの共通部分があると思われます。
MMWR:1998.07.17b/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 1998.07.18

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