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Carlisle
医療関連感染情報季刊誌より
Vol.7 No.2 Summer 2002

韓国における看護学生および医学生のユニバーサルプリコーションに関する知識と実施状況調査

Kim, K. M., Kim, M. A., Chung, Y. S., Kim, N.C.
Knowledge and performance of the universal precautions by nursing and medical students in Korea.
Am. J. Infect. Control, 29:295-300, 2001.

医療従事者のAIDS感染が、患者の血液や針刺し事故などを介して発生することから、米国CDCでユニバーサルプリコーション(UP:普遍的予防策)が発表された。そこで今回、UPの知識やその実施状況を把握する目的で、韓国の看護学生515名、医学生199名を対象にしたアンケート調査を 1998.11.2~2000.4.30に実施した。

UPの知識は15設問で行い、正解は20点、その他は10点(計150~300点)。UPの実施レベルは14設問で、1~5点評価として行った。高得点ほど高いレベルを意味する。その結果、UPの平均知識レベルは267.8±21.3(範囲:150~300)で、「針刺し事故の防止に努める」の認識は高かった(19.8±1.4)が、「針を捨てる前に再キャップはしない」の正解は低かった(13.1±4.6)。

UPの平均実施レベルは52.7±6.2(範囲:14~70)で、「使用済み針の廃棄前の再キャップをしない」に対する回答レベルは2.0±1.3と最も低い数値を示した。知識および実施レベルは看護学生が医学生より有意に高かった(p=0.000、p=0.002)。また、教育を受けた学生は、受けなかった学生より得点レベルは高かった(p=0.036)。UPの知識と実施レベルの関係は有意ではないが、正の相関性を示した。このように、教育の実施は必要不可欠であり、医学、看護学双方のカリキュラムに院内感染関連教育をもっと導入することが重要であることを改めて提言したい。

(訳:仲川義人)

Carlisle Vol.6 No.4 p8-10 Summer 2002

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