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US Update
アメリカ(CDC-MMWRより)
2002/10/11

バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌-ペンシルバニア

October 11, 2002 Vol. 51 No. 40
Miller D, et al: Vancomycin-Resistant Staphylococcus aureus
Pennsylvania, 2002. MMWR 2002;51:902.の要旨
http://www.cdc.gov/mmwr/PDF/wk/mm5140.pdf

2002年9月20日、慢性足部潰瘍と骨髄炎の疑いによりペンシルバニアのある病院に入院した症例の潰瘍から黄色ブドウ球菌が検出され、バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌(VRSA)である可能性を示す検査結果が出た。CDCが確認したところ、この分離株はバンコマイシンMICが32μg/mLのVRSA で、耐性遺伝子mecAvanAの両方を持っていることが判明した。この分離株はクロラムフェニコール、リネゾリド、キヌプリスチン・ダルフォプリスチン、リファンピン、トリメトプリム・スルファメトキサゾールに感受性であった。

患者は退院し在宅にて抗菌薬療法を受け、それが奏効しつつある。衛生当局とCDCはこの患者から他の患者、医療従事者、家族などへのVRSA伝播を調査する点で病院関係者に協力している。

vanAが検出されたことは、このVRSAがバンコマイシン耐性腸球菌から耐性遺伝子を獲得したことを示唆する。このVRSAの発現はミシガンにおける1例目のVRSAとは直接関係していないと思われる。VRSAの拡散防止については既にCDCのガイドラインが存在する。

<訳註>

2002年6月米国ミシガン州での1例目1)に続く、同じく米国ペンシルバニア州での2例目の臨床分離報告です。VRSAについて詳しくはこちらをご覧下さい。

1) Sievert DM, et al: Staphylococcus aureus Resistant to Vancomycin — United States, 2002. MMWR July 5, 2002;51:565-567.
http://www.cdc.gov/mmwr/PDF/wk/mm5126.pdf

MMWR:2002.10.11/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2002.10.15

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