Y's Square:病院感染、院内感染対策学術情報 > 海外の感染対策情報 (各機関週報より) > 世界保健機構(WHO-WERより) > 2002 > AIDS大流行の地球的状況 2002年末
WHO Update
世界保健機構(WHO-WERより)
2002/12/06

AIDS大流行の地球的状況 2002年末

WER December 6, 2002 No.49 Vol.77
WHO: Global situation of the AIDS pandemic, end 2002, Part I. WER 2002;77:417-424.の要旨
http://www.who.int/docstore/wer/pdf/2002/wer7749.pdf
WHOとUNAIDSの推計によると、2002年末には、HIV/AIDS人口が全体で42百万人に達し、その内38.6百万人が成人(19.2百万人が女性)、3.2百万人が15歳未満の小児である。2002年の1年間で、5百万人が新たに感染したと推計されている。HIV/AIDSは莫大な死亡数の原因であり、2002年に3.1百万の死亡をもたらした。しかし、HIV/AIDSと共に生きている人々の大部分は自身がウイルスのキャリアーであることを知らない。 2002年アフリカにおいてHIV/AIDSは2.4百万の死亡をもたらし、3.5百万人の新しい感染が発生したと推計される。アフリカでは1992年から2002年の間にHIV/AIDS人口がほぼ3倍になり、深刻な事態となっている。
<訳註>
UNAIDSの2002年バルセロナ報告によると2001年末の時点で世界のHIVキャリアー、つまりHIV感染者およびAIDS患者の総数はおよそ4,000万人で、その内およそ2,850万人がサブサハラアフリカに生活していると推計されていました1)。1990年代後半の米国においては比較的有効な抗HIV薬療法が普及し、新規AIDS患者数とAIDによる死亡者数の減少が観察されていますが、大規模な予防キャンペーンにもかかわらず新規HIV感染者数は毎年40,000人程度で横ばいを続けました2)。バルセロナ報告によると、日本における2001年末のHIVキャリアーは約12,000人で、15~49才の成人における感染率は約0.02%と計算され米国の30分の1程度の頻度でしたが、日本においては1990年代を通じて新規HIV感染者報告数と新規AIDS患者報告数の双方が急増傾向を示しました3)。西欧においては、おおむね米国と日本の間に位置する感染率が報告されています1)。病院感染におけるHIV対策の基本は、すべての患者について行う標準予防策です。
<参考>

1)UNAIDS. Report on the global HIV/AIDS epidemic. 2002.
(WEB公開資料 July 2002:http://www.unaids.org/epidemic_update/report_july02/english/embargo.htm )

2)De Cock KM, Weiss HA: The global epidemiology of HIV / AIDS. Trop Med Int Health 2000;5:A3-9.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_ui ds=10964276&dopt=Abstract

3)厚生労働省.感染症法に基づくエイズ患者・感染者情報(平成13年12月31日~平成14年3月31日).2002.(WEB公開資料 2002年4月25日:http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/04/h0425-4.html)

WER: 2002.12.06 / Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2002.12.09

関連サイト