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EURO Update
欧州(Eurosurveillanceより)
2003/09/11

SARS警戒策としてのインフルエンザワクチン接種勧告

September 11, 2003, Vol. 7, Issue 37
Eurosurveillance Weekly: WHO recommendation on influenza vaccination, as a SARS precautionary measure, highlights differences in policies for healthcare workers across Europeの要旨

http://www.eurosurveillance.org/ew/2003/030911.asp
http://www.eurosurveillance.org/index-02.asp

WHOは、高齢者、免疫不全者、慢性疾患患者などインフルエンザ高リスク者におけるインフルエンザワクチン接種と、これら高リスク者と接触する医療従事者のワクチン接種率を高めることを各国に督促した。WHOはインフルエンザやそれに関連する肺炎などの呼吸器難治症を減少させることが、冬季に発生するかもしれない重症急性呼吸器症候群(SARS)の診断を容易にし、早めることになると期待している。欧州連合において、医療従事者へのインフルエンザワクチン接種を既に勧告している国は、オーストリア、ベルギー、フランス、ドイツ、ギリシャ、アイルランド、イタリア、ノルウエー、スペイン、英国であり、まだ勧告していない国は、デンマーク、フィンランド,オランダ、ポルトガル、スウェーデンである。
<訳註>

WHOは長年、高リスク者とそれに関与する医療従事者などにおけるインフルエンザワクチン接種を勧告しています。米国における勧告も同様です。日本の予防接種法は主に高齢者を対象としてワクチン接種を推進し、医療従事者におけるワクチン接種については明記していませんが、感染症予防法に付帯する手引きにおいては高齢者施設等の職員におけるワクチン接種が推奨されています1)。2000年を対象とする国際調査によると、日本における1,000人あたりのワクチン供給は109回分で、米国の半分以下であり、先進・中進50カ国の内24番目でした2)
医療従事者におけるワクチン接種については病院感染対策のポイントNote 2 (http://www.yoshida-pharm.com/point/data/note_2.html)をご覧下さい。
SARSについてはY’s Letter No.18最新情報6:重症急性呼吸器症候群(SARS)をご覧下さい。

<参考>

1)厚生労働省健康局結核感染症課,日本医師会感染症危機管理対策室.インフルエンザ施設内感染予防の手引き.2002. http://www.med.or.jp/influenza/innai_f.html

2)Van Essen GA, Palache AM, Forleo E, Fedson DS: Influenza vaccination in 2000: recommendations and vaccine use in 50 developed and rapidly developing countries. Vaccine 2003;21:1780-1785.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_uids=12686094&dopt=Abstract

Eurosurveillance 2003.09.11/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2003.09.16

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