Y's Square:病院感染、院内感染対策学術情報 > 海外の感染対策情報 (各機関週報より) > アメリカ(CDC-MMWRより) > 2003 > サル痘の集団発生
US Update
アメリカ(CDC-MMWRより)
2003/06/13

サル痘の集団発生

June 13, 2003, Vol. 52, No. 23
CDC: Multistate Outbreak of Monkeypox – Illinois, Indiana, and Wisconsin, 2003の要旨
http://www.cdc.gov/mmwr/PDF/wk/mm5223.pdf
最近イリノイ、インディアナ、ウィスコンシンにおいて6月10日までに、プレーリードッグ、ガンビアンジャイアントラットなどのペット動物に近接した人々に53例の熱性発疹疾患が発生している。これらの病因はmonkeypox virus(サル痘ウイルス)と思われる。主な症状は、熱性疾患、丘疹、呼吸器症状、リンパ節病、喉痛である。すべての症例が動物と接触しているが、他の症例の病変部あるいは眼排泄液にも接触している例が2例以上存在する。感染源となった動物はガーナから米国へ向け4月に船積された9種類のげっ歯類に含まれていた可能性がある。
ヒトにおけるサル痘は1970年コンゴにおいて発見された。orthopoxvirusの1種が病因であり臨床的に天然痘と類似した部分があるが、生物学的にも疫学的にも異なるものである。ヒトからヒトへの伝播は比較的緩慢で、アフリカにおける症例致死率は1~10%である。病院感染対策としては、標準予防策、接触予防策と空気予防策を行う。
<訳註>
サル痘に関する各種のCDCガイドラインはhttp://www.cdc.gov/ncidod/monkeypox/にて閲覧できます。同じorthopoxvirusの1種であるsmallpox virusが病因である天然痘に関してはY’s Letter No. 13をご覧下さい。
MMWR:2003.06.13/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2003.06.16

関連サイト