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US Update
アメリカ(CDC-MMWRより)
2003/09/26

外来施設におけるB型・C型肝炎の伝播

September 26, 2003, Vol. 52, No. 38
Transmission of Hepatitis B and C Viruses in Outpatient Settings -
New York, Oklahoma, and Nebraska, 2000-2002の要旨
http://www.cdc.gov/mmwr/PDF/wk/mm5238.pdf

2000~2002年に米国内で発生した外来施設におけるB型・C型肝炎ウイルスの伝播4事例を報告する。

  1. ある開業医におけるC型肝炎ウイルス伝播、ニューヨーク
    ある開業医においてC型肝炎ウイルス慢性感染患者が内視鏡検査を受けた後、3日以内に内視鏡検査を受けた患者の中から12例のC型肝炎ウイルス急性感染が発見された。調査の結果、多数回使用する麻酔薬バイアルの汚染が伝播経路であると疑われた。
  2. ある開業医におけるB型肝炎ウイルス伝播、ニューヨーク
    ある開業医に通院した91名の患者の内、18名がB型肝炎ウイルスに感染していた。感染例は平均14回の注射を受けており、非感染例は平均2回の注射を受けていた(p<0.001)。多数回使用する複数のバイアルからひとつのシリンジに注射薬を吸い込む方式が繁用されていた。
  3. あるペインクリニックにおけるB型・C型肝炎ウイルス伝播、オクラホマ
    あるペインクリニックに通院した793名の患者の内、69例のC型肝炎ウイルス感染と31例のB型肝炎ウイルス感染が発見された。ヘパリンロックを経由した注射において、注射針とシリンジが日常的に再利用されていた。
  4. ある血液腫瘍クリニックにおけるC型肝炎ウイルス伝播、ネブラスカ
    あある血液腫瘍クリニックに通院した486名の患者の内、99例にC型肝炎ウイルス感染が発見された。中心静脈カテーテルからの採血に使用したシリンジがそのまま生理食塩水の吸い込みにも用いられており、かつ同じ生理食塩水バッグが複数の患者に使用されていた。
<訳註>
注射針、シリンジ、多数回使用バイアルを経由した患者間の感染伝播を防止することは極めて重要です。注射針、シリンジ、バイアルは再使用しないのが原則です。やむなくバイアルを多数回使用する場合などには厳密な操作法を遵守し汚染を防止しなければなりません。操作法に瑕疵がある場合には感染事故発生の危険性が高いことに留意が必要です。
MMWR:2003.09.26/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2003.09.30

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