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WHO Update
世界保健機構(WHO-WERより)
2004/03/19

東ヨーロッパと中央アジアにおける薬剤耐性結核

WER March 19, 2004, Vol.79, No.12
Drug resistant tuberculosis: levels are ten times higher in eastern Europe and central Asia
http://www.who.int/wer/2004/en/wer7912.pdf
多剤耐性結核とは繁用される抗結核薬であるイソニアジドとリファンピシンに耐性を持つ結核である。WHOは3月16日、東ヨーロッパと中央アジアにおける結核患者は他の世界に比べて10倍も高い確率で多剤耐性結核であることを報告した。エストニア、カザクフスタン、ラトビア、ロシア連邦の一部、ウズベキスタンの新規結核患者における薬剤耐性率は14%にもおよぶ。また、中国、エクアドル、イスラエル、南アフリカも重要な地域であると判明した。
世界では毎年30万人の新規多剤耐性結核患者が発生していると思われ、その79%は主な抗結核薬4剤の内少なくとも3剤に耐性を持つ高度耐性株によるものである。東ヨーロッパと中央アジアにおいては近年HIV感染も急速に増加しており、150万人以上のキャリアーが存在すると報告されているが、HIV感染により免疫機能が低下している人々は結核への感受性が高い。薬剤耐性結核を防止する最も有効な対策は、DOTS(直接観察療法)である。
<訳註>

日本の新規結核患者におけるWHO基準での多剤耐性率は、1997年の調査で0.8%と報告されています1)

1) 和田雅子.INH初回耐性頻度4.4%!結核予防会結核研究所ホームページ
http://www.jata.or.jp/rit/rj/0008wada.html

WER: 2004.03.19 / Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2004.03.22

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