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Overseas
Guideline
CDC ガイドライン
2006/11/02

医療施設における多剤耐性微生物の管理(2006)

CDC:Management of Multidrug-Resistant Organisms in Healthcare Settings, 2006
http://www.cdc.gov/ncidod/dhqp/pdf/ar/mdroGuideline2006.pdf
矢野邦夫、向野賢治訳・編:医療現場における多剤耐性菌対策のためのCDCガイドライン.メディカ出版、大阪、2007.
<注釈>

CDC の医療感染制御諮問委員会(HICPAC)が医療施設におけるMRSA、VRE、ESBL産生グラム陰性菌など多剤耐性菌の管理のためのガイドラインとして2006年に公表したものです。本ガイドラインは多剤耐性菌の疫学や感染対策などについて記述しています。

感染対策上行う介入については管理者のサポート、教育、抗菌薬の適正使用、サーベイランス、標準予防策・接触予防策などの感染対策、環境測定や保菌者の除菌について解説しています。この勧告の特徴は、多剤耐性菌に対する日常的な予防策を勧告した上で、日常的な予防策で多剤耐性菌の発生が減少できなかった場合や疫学的に重要な多剤耐性菌(例えばVRE、MRSA、VISA、VRSA、MDR-GNB)によるアウトブレイクが生じた場合の厳密な対策について勧告するという2段階の構成にとなっているところにあります。どのような場合に厳密な対策を発動するかについては、各医療機関の自主判断にゆだねられています。

北欧などで実施されている”Search and Destroy”方式の厳密なMRSA対策を常に行なうべきか、より現実的な緩やかな対策を継続するべきかについては、米英を中心に国際的な議論が展開されていますが、それらに対してなるべく中立的な立場から行政上勧告されたものと捉えることができます。

Yoshida Pharmaceutical Co., Ltd. 2006.11.02

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