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HIS ガイドライン
2006/11/17

医療施設におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の制御と予防のためのガイドライン(2006)

Guidelines for the control and prevention of meticillin-resistant Staphylococcus aureus(MRSA) in healthcare facilities. J Hosp Infect 2006;63S:S1-S44.
http://www.his.org.uk/_db/_documents/MRSA_Guidelines_PDF.pdf
<注釈>

本ガイドラインは1998年に公表されたMRSA病院感染対策のための改訂ガイドライン(Ayliffe et al: Revised guideline for the control of methicillin-resistant Staphylococcus aureus infection in hospitals. J Hosp Infect 1998;39:253-290.)を、さらに改訂したガイドラインです。英国ではMRSA感染率が増加していることから、英国抗微生物化学療法学会、病院感染学会、ICN協会が共同してガイドラインを見直し、2006年に公表しました。

この勧告はシステマティックレビューに基づき、MRSA、VISA、VRSAについて多面的に述べています。基本的な制御方法として、ハイリスク病棟(集中治療室、小児集中治療室、熱傷病棟など)とそれ以外に分けて、スクリーニング及び隔離や集団隔離対策の要否を決定すること、ハイリスク病棟以外では、各医療施設の状況により患者をリスク評価してこれらの対策を行うことが勧告されています。

1998年のガイドラインでは、医療機関あるいは病棟を、臨床上のリスクが最低限(Minimal)、低度(Low)、中等度(Moderate)、高度(High)の4類型に分類し、必要な伝播遮断策や感染源減少策を決定するという仕組みになっていましたが、実際的でないとの批判もありました。

また、本ガイドラインは保菌歴のある患者などハイリスク患者に対するMRSAの積極的監視培養を勧告カテゴリー 1bとして勧告していますが、その他の患者の場合については各医療機関の判断にゆだねるという立場を取り、勧告カテゴリー2としてHIV感染患者などの監視培養を例示しています。これに関連して、3回のスクリーニングが必要である場合、医療スタッフおよび非臨床支援職員のスクリーニングが適用または考慮される場合についても勧告していますが、これらも勧告カテゴリー2であり、強い勧告ではありません。

Yoshida Pharmaceutical Co., Ltd. 2006.11.15

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