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UK Update
イギリス(HPA-HPRより)
2006/12/14

英国におけるPanton-Valentineロイコシジン陽性市井関連MRSAの病院関連伝播

CDR Weekly December 14, 2006, Vol.16, No.50
Hospital-associated transmission of Panton-Valentine leukocidin (PVL) positive community-associated MRSA in the West Midlandsの要旨
http://www.hpa.org.uk/cdr/archives/2006/cdr5006.pdf
http://www.hpa.org.uk/cdr
英国の西ミッドランドで、Panton-Valentineロイコシジン(PVL)陽性市井関連MRSA(CA-MRSA)8例が病院内とその同居者において同定された。4例が感染し、内2例が死亡した。CA-MRSAの伝播は、二つの離れた病棟で発生したと思われるが、1死亡例が詳しく調査されるまで察知されなかった。これは連合王国における初めてのPVL陽性CA-MRSAの病院感染である。
<訳註>

この集団発生が判明したのは1人の医療従事者が感染し敗血症と肺炎を発症して死亡したことが契機でした。この医療従事者が勤務していた病棟の医療従事者、患者、および保菌医療従事者の同居者がスクリーニングされ、1人の医療従事者とこれら2名の保菌医療従事者の同居者4名から検出されました。この同居者の内1名は、別の病棟で医療従事者として勤務していたため、さらにその病棟でスクリーニングが行われ、さらにもう1名の医療従事者と1名の患者から検出されました。この患者は同一菌による病院感染と疑われる肺炎で死亡しました。

これらの医療従事者のうち2名には、皮膚感染という兆候がありました。CA-MRSAは健常人に皮膚感染を起こすことから、病院感染を予防する上で皮膚感染のある医療従事者には細心の注意を払う必要があると思われます。

CA-MRSAについては、こちらを参照ください。

CDR Weekly: 2006.12.14/Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2006.12.18

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