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EURO Update
欧州(Eurosurveillanceより)
2007/06/28

ブルガリアにおける、初の、Panton-Valentine leukocidin陽性市井獲得メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染のケース

First cases of infections caused by Panton-Valentine leukocidin positive community-acquired methicillin-resistant Staphylococcus aureus in Bulgariaの要旨
Eurosurveillance Weekly June 28, 2007, Vol. 12, No. 6

http://www.eurosurveillance.org/ew/2007/070628.asp#2

市井獲得メシチリン耐性黄色ブドウ球菌(CA-MRSA)による感染が、世界的な問題となりつつある。PVL陽性のMRSAによる感染は、ヨーロッパのほとんどの国で確認されているが、ブルガリアにおけるCA-MRSA感染については、これまで確認されてはいなかった。
Bulgarian Reference Laboratory for Staphylococciによると、2005から2007年の間、珍しい感受性パターンを持つ黄色ブドウ球菌による皮膚感染、市井発生が6件確認された。
調査によると、全ての患者から採取された分離菌がPVL遺伝子陽性で、かつ、SCC mec カセットタイプⅣを保有していた。5人の患者から採取された分離菌は、spaタイプt008に、もう1人のものは、spaタイプt004に属するものであった。
全ての患者が、クリンダマイシンの投与、もしくは、トリメソプリム・スルファソキサザールとリファピンの併用によって順調に治療された。また、5例について見られた鼻腔内保菌については、ムピロシン投与により抑制されたが、3ヵ月後、このうちの1例において、PVL陽性であるt008の再定着が確認された。
<訳註>
市井獲得メチシリン耐性黄色ブドウ球菌については、Y’s Letter Vol.2 No.1 市井獲得メチシリン耐性黄色ブドウ球菌を参照ください。

Eurosurveillance 2007.06.28/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2007.07.02

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