Y's Square:病院感染、院内感染対策学術情報 > 海外の感染対策情報 (各機関週報より) > 欧州(Eurosurveillanceより) > 2007 > 侵襲性市井獲得メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染の重症例 – ノルウェー
EURO Update
欧州(Eurosurveillanceより)
2007/11/08

侵襲性市井獲得メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染の重症例 – ノルウェー

Severe case of invasive community-acquired methicillin-resistantStaphylococcus aureus infection in Norwayの要旨
Eurosurveillance Weekly November , 2007, Vol. 12, No.11

http://www.eurosurveillance.org/ew/2007/071108.asp#3

過去10年間、全世界でのメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の感染数は増加している。しかし、北欧では、血液検査でメチシリン耐性と判明した黄色ブドウ球菌は全体の5%以下。ノルウェーでは、1%以下となっている。
2004年、ノルウェーでは、感染例の2/3が市井感染のMRSA(CA-MRSA)であったが、6例の重症侵襲性感染については、全て病院感染のMRSA(HA-MRSA)であった。
2007年5月、45歳の男性が、腫れを伴う右半胸部の痛み、紅斑、発熱を訴えて入院した。検査によって、MRSAの純培養が確認されたが、患者は海外渡航歴が多いものの、入院の経験や旅行先での病院との関わりは一切なかった。
ノルウェーにおけるMRSAの保菌や感染は、数としては少ないものの、急速に増加しつつある。
ST80、SCCmecⅣ、PVLを伴うMRSAは、ノルウェーの市井感染株の特徴であり、このような特性を持つCA-MRSAは重症の侵襲性胸壁感染を引き起こす。
ノルウェーのMRSA予防ガイドラインは、これまでHA-MRSAに重点を置いてきたが、強毒性のCA-MRSAについて注目する形で改訂を行うことが重要であるとされ、現在、改訂が進められている。
<訳註>
市井メチシリン耐性黄色ブドウ球菌については、Y’s Review  市井獲得メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
を参照ください。
Eurosurveillance 2007.11.08/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2007.11.13

関連サイト