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Guideline
CDC ガイドライン
2007/07/20

隔離予防策のためのガイドライン:医療現場における感染性物質の伝播予防(2007)

CDC:Guideline for Isolation Precautions: Preventing Transmission of Infectious Agents in Healthcare Settings 2007.
http://www.cdc.gov/ncidod/dhqp/gl_isolation.html
http://www.cdc.gov/ncidod/dhqp/pdf/guidelines/Isolation2007.pdf
<注釈>

本ガイドラインは、「病院における隔離予防策のためのガイドライン(1996) (Garner JS, Hospital Infection Control Practices Advisory Committee, CDC: Guideline for isolation precautions in hospitals , 1996)」を改訂したガイドラインです。
これまでの隔離予防策ガイドラインは1996年と11年前に作成されたものでしたので、近年の流行した新しい感染症や新しい感染対策の手技、方法、見解については他の「医療機関における手指衛生のためのガイドライン(2002)」、「医療施設における環境感染管理のためのガイドライン(2003)」、「造血幹細胞移植患者における感染予防のためのガイドライン(2000)」「結核の医療現場における伝播予防のためのガイドライン (2005)」等近年のガイドラインに盛り込まれてきました。本ガイドラインはこれらのガイドラインを含めた上で、標準予防策に呼吸器衛生/咳エチケット等を追加し、バイオテロやSARS等近年対策が必要なものについて勧告しています。全体として、標準予防策を基本とし、追加として接触予防策、飛沫予防策、空気予防策の体制をとることには変更はありません。しかし、1996年のガイドラインでは医療従事者の安全を確保するという目的であった標準予防策が2007年のガイドラインでは患者の安全も確保することも視野に入れています。
なお、本ガイドラインの案の段階で盛り込まれていた多剤耐性微生物に関しては分離されて先に「医療施設における多剤耐性微生物の管理(2006)」として公表されています。

1996年からの変更点は以下の通りです。

[ 主な変更点 ]

  • 本ガイドラインは急性期病院から訪問ケア施設、外来診療、開業施設、長期療養施設などすべての医療機関で参考にできるよう改訂し、「病院感染症」という用語を「医療関連感染症」に変更。
  • 新たに流行している感染症(例:SARS、人における鳥インフルエンザ)を追加し、注目されている既存感染症(例:クロストリジウムディフィシル、ノロウイルス、市井獲得メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)について最新の感染対策に改訂し、新治療法(遺伝子治療)、バイオテロに関わる感染症など追加
  • 標準予防策について
    以下のものを追加
    • 呼吸器衛生/咳エチケット
    • 脊柱管穿刺(ミエログラフィー、硬膜外麻酔など)を含む長時間の手術など特定のハイリスクな医療行為を実施する際のマスクの使用などの安全な注射手技について
  • 造血幹細胞移植患者などの易感染患者に対する環境(カビ等)からの防御について(保護環境)追加記載
  • 感染対策について医療機関全体で支援するように勧告
  • 多剤耐性微生物についての特別な対策とサーベイランスについて記載

[ 付録 ]

  • 病原微生物ごとの感染様式、予防策等についての一覧表
  • 隔離予防策ガイドラインの変遷一覧
  • 診断が確定するまでに標準予防策に追加して感染経路別対策を実施するための臨床症状一覧表
  • バイオテロに関する病原微生物(CDCカテゴリー A: 炭疽、天然痘、ペスト等)の感染様式、症状、診断、感染対策についての一覧表
  • 標準予防策の一覧表
  • 保護環境について
  • 個人防護具(personal protective equipment : PPE)の着用とはずし方(図)
Yoshida Pharmaceutical Co., Ltd. 2007.07.02
Revised on 2007.07.20

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