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US Update
アメリカ(CDC-MMWRより)
2007/08/24

米国における誤って百日咳と関連付けられた呼吸器疾患の大量発生

MMWR August 24, 2007, Vol. 56, No. 33.
Outbreaks of Respiratory Illness Mistakenly Attributed to Pertussis —
New Hampshire, Massachusetts, and Tennessee, 2004–2006 の要旨
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm5633a1.htm
http://www.cdc.gov/mmwr/PDF/wk/mm5633.pdf

百日咳は、長期間続く咳、痙攣性の咳、吸気の際のフープ、咳によって引き起こされる吐き気などを伴う、伝染性が高く、法的報告の義務付けられた呼吸器疾患である。
2001年以降、アメリカではその症例数が3倍に増加しているが、これは、百日咳の循環の増加、成人・青少年における、ワクチンによって作られた免疫の低下、医療従事者の間で高まる疾患への意識、公的レポートの増加、診断におけるポリメラーゼ連鎖反応(PCR)の多用などと関連している。
百日咳については、病気の過程の早い段階でコントロールする手段をとらなければならないが、その早期診断は大変複雑である。加えて、迅速で細かく、具体的な検査の不足が、早期かつ正確な識別を難しくしている。
2004年から2006年の間、ニューハンプシャー州、マサチューセッツ州、テネシー州の病院などにおいて大量発生した呼吸器疾患は、初めは百日咳と関連していると診断された。しかし、その後の検査で百日咳陰性もしくは関連性不明であり、疫学的・臨床的に百日咳とは異型であるということも判明。それにより、この大量発生は百日咳が原因ではない可能性が示された。
百日咳の広範囲なコントロール法について検討する際には、百日咳が疑われる大量発生について、疫学的検査、実験室における調査が完璧に行われる必要がある。

<訳註>
百日咳については、Y’s Letter No.33 レンサ球菌・髄膜炎菌・百日咳菌を参照ください。
MMWR:2007.08.24/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2007.08.27

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