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US Update
アメリカ(CDC-MMWRより)
2007/10/19

薬剤耐性肺炎球菌セロタイプ19Aの発生 マサチューセッツ 2001-2006

MMWR October 19, 2007,Vol.56 No.41
Emergence of Antimicrobial-Resistant Serotype 19A Streptococcus pneumoniae
Massachusetts, 2001–2006 の要旨
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm5634a1.htm
http://www.cdc.gov/mmwr/PDF/wk/mm5641.pdf
肺炎球菌(streptococcus pneumoniae)は、世界的に、耳炎、副鼻腔炎、肺炎、髄膜炎の主要因となる菌である。 2000年に7価結合型肺炎球菌ワクチン(heptavalent pneumococcal conjugate vaccine: PCV7)を導入した結果、マサチューセッツ州を始めとするアメリカでの抗菌薬非感受性の侵襲性肺炎球菌感染症(invasive pneumococcal disease: IPD)は減少した。
しかし、2001年から2006年の間、マサチューセッツ州では、PCV7でカバーできない血清型、特に19Aに起因する症例が小児の間で増加し、それに関連して、それらの分離株の薬剤耐性が強まっているということがIPDサーベーランスによって判明した。
マサチューセッツ公衆衛生局とボストン大学メディカルセンター小児科感染症部が2001年に開始したサーベーランスによると、5歳以下のIPD年間感染率は、2001年から2006年の間ほぼ変化がなかったものの、PCV7導入前の感染率と比べると70%の減少となった。
しかし、同期間中の全ての分離株のうち27%が19A血清型であり、19A血清型に起因するIPDの数は、2001年から2002年の間に6例、2005年から2006年の間には33例と増加している。
19A分離株のほとんどがペニシリンに対して非感受性であり、2001年から2006年には、amoxicillinとceftriaxone、または3つ以上の抗菌薬に対して非感受性の19A分離株の増加が目立っている。
<訳註>
肺炎球菌の感染対策については、Y’s Review 肺炎球菌とインフルエンザ菌を参照ください。
MMWR:2007.10.19/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2007.10.22

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