Y's Square:病院感染、院内感染対策学術情報 > 海外の感染対策情報 (各機関週報より) > 欧州(Eurosurveillanceより) > 2008 > 2007年オランダの老人施設で誤った採血器の使用法によって発生したB型肝炎ウイルス感染
EURO Update
欧州(Eurosurveillanceより)
2008/07/03

2007年オランダの老人施設で誤った採血器の使用法によって発生したB型肝炎ウイルス感染

A cluster of hepatitis B infections associated with incorrect use of a capillary blood sampling device in a nursing home in the Netherlands, 2007の要旨
Eurosurveillance, Volume 13, Issue 27, 03 July 2008

http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=18918

2007年7月、オランダの老人施設で、2名の入居者が急性B型肝炎に感染していることが判明した。この2名は、糖尿病患者である80代後半(患者A)と80代前半(患者B)のオランダ人女性である。この感染の原因として最も考えられるのが、個人専用に使用されるべきマルチクリック式採血用穿刺器具の、複数患者に対する使用である。
この老人施設では、2007年1月以降、43名が退所、14名が死亡しているが、亡くなった入居者のうちの1名(患者C)はB型肝炎ウイルス陽性であったことがわかっており、この患者が感染の原因になったと考えられる。頻繁に採血器による採血を受けていた患者Aは、患者Cと同じ棟に入居していた。また、患者Bについては、患者Cとは別の棟に入居していたものの、その血糖曲線の測定日が患者Cと同日であったことが判明。各棟でマルチクリック式を使用していたスタッフによって感染させられたものと考えられる。
新しい器具を採用する際には、使用方法を説明したマニュアルをしっかりと把握した上で、それを使用するケアワーカーに対する指導を行うこと。また、新しい器具については、その使用方法に関する調査を日常的に行うべきである。1年ごとに実施する衛生状況調査では、毛細血管からの採血についてより一層の注意をはらわなければならない。
<訳註>
注射による肝炎ウイルスの伝播例については、こちらを参照下さい。
Eurosurveillance 2008.07.03/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2008.07.07

関連サイト