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EURO Update
欧州(Eurosurveillanceより)
2008/11/13

肺炎球菌分離株と黄色ブドウ球菌分離株における抗菌剤耐性の最近の傾向: フランス

RECENT TRENDS IN ANTIMICROBIAL RESISTANCE AMONG STREPTOCOCCUS PNEUMONIAE AND STAPHYLOCOCCUS AUREUS ISOLATES: THE FRENCH EXPERIENCEの要旨
Eurosurveillance, Volume 13, Issue 46, 13 November 2008

http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=19035

フランスでは、2002年に全体の53%を占めていたペニシリン非感受性肺炎球菌(PNSP)の割合が2006年には38%に、2001年に33%を占めていたメチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA)が2007年には26%と、減少の傾向を見せている。北欧諸国と比べるとこの割合自体はまだ高いものであるが、それでも、2000年に始まった予防対策の効果が出ているということがわかる。
2006年に発表されたモデル研究によると、MRSAの有病率が高い国でその割合を下げるためには、10年以上の時間を要するとのこと。フランスで見られた傾向からも、抗菌剤耐性との戦いは長く、厳しいものであるということがわかる。また、この事例は、抗菌剤の合理的使用や感染制御、ワクチン接種を積極的に行うべきであることを広く勧告する必要性も提示している。

<訳註>
肺炎球菌の感染対策については、
Y’s Reveiw 肺炎球菌とインフルエンザ菌」、黄色ブドウ球菌の感染対策については、「Y’s Text 消毒薬 IV 対象微生物による消毒薬の選択」をご参照ください。

Eurosurveillance 2008.11.13/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2008.11.18

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