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UK Update
イギリス(HPA-HPRより)
2008/07/18

英国の医療関連感染サーベーランス第三次年間報告

Third annual report on healthcare associated infections
Health Protect Report July 18, 2008, Volume.2 No.29
http://www.hpa.org.uk/hpr/archives/2008/news2908.htm#hcai
http://www.hpa.org.uk/hpr/
英国 Health Protection Agency (HPA)は、医療関連感染(HCAls)に関する第三次年間報告を発表した。 このレポートは、英国でのHCAIに関する重要な情報の特定や、感染によって生じる負担、感染の傾向、特筆すべき事象、注目すべきギャップについての説明を目的としている。
血流感染については、その原因として最も一般的なE.coilが全体の18%を占めており、その状態はこの5年間ほぼ変化していない。また、S.aureusによる感染の数は減少しており、特にMRSA感染の減少傾向により、2003年4月の感染数から50%減、という目標に近づきつつある。
しかし、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌による感染は増加、更に、2003年から2007年においては、肺炎レンサ球菌による感染が減少する一方でカンジダ種による感染が増加している。
ノロウイルスによる感染は、これまでになく早い時期に発生しており、その感染力自体はさほど深刻ではないものの、医療機関や地域に大きな影響を与えている。
また、C. difficileによる感染が初めて減少を見せており、これからの減少傾向に期待が持たれている。
手術部位感染については確実に減少している。ちなみに、感染全体の3分の2は表在性である。
このレポートでは、新たに、今後に向けた主な問題、より注目すべき点の強調、また、HCAIが公衆衛生に与えるより広範囲における影響を反映させるためにどのように活動の焦点を広げていくことができるか、などにも触れている。
<訳註>
前年の報告については、UK Update 2007年11月2日-英国の医療関連感染サーベーランス第二次年間報告を参照ください。
HP Report : 2008.07.18/Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2008.07.22

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