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WHO Update
世界保健機構(WHO-WERより)
2008/10/03

パキスタン北西辺境州で発生したトリインフルエンザによるヒト感染 - 2007年10月~11月

WER October 3, 2008 Vol.83, No.40
Human cases of avian in?uenza A(H5N1) in North-West Frontier Province, Pakistan, October-November 2007
http://www.who.int/wer/2008/wer8340.pdf
2007年10月、パキスタン北西辺境州のアボタバードにある養鶏場で高病原性トリインフルエンザ(H5N1)の集団発生が確認された。
パキスタンは、アフガニスタン、中国、インド、イランと国境を接しているが、2004年以降中国ではH5N1ウイルスが蔓延しつつあり、2006年以降はそれが周辺諸国の家禽や鳥の間にも広がりを見せ始めた。尚、中国国内では、H5N1のヒトへの感染も発生している。 2007年10月22日、23日、アボダバードの養鶏場で、高病原性トリインフルエンザに感染した鶏の駆除が行われた。作業にあたった13名のうち、25 歳の職員1名がその後29日に発熱、病院での治療を受けたものの、咳や呼吸困難といった症状は悪化の様相を見せた。11月2日、この職員は公共交通機関を使ってペシャワールにある実家へ帰省したが、症状は更に進み、実家付近の病院へ入院することとなった。
また、実家で暮らし、職員と食事をともにしたり、同じ部屋で寝泊まりした兄弟4人にもインフルエンザA(H5N1)の症状と一致するものが現れた(うち1人は死亡)。
この事例により、まずトリからヒトへの感染が発生し、その後ヒトからヒトへの感染が発生するというつながりが明らかとなってきた。
また、この事例に関する情報を検証してみると、インフルエンザA(H5N1)感染はごく身近な身内の間でのみ発生しており、地域にまでは拡大していないという仮説が立証される。ヒトからヒトへの感染は起きてはいるものの、緊密な接触を長時間持った家族の間のみで発生しているものである。
WER: 2008.10.03 / Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2008.10.07

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