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EURO Update
欧州(Eurosurveillanceより)
2009/01/29

チェコ共和国で初のメタロβラクタマーゼ産生緑膿菌が検出される

FIRST IDENTIFICATION OF METALLO-BETA-LACTAMASE-PRODUCING PSEUDOMONAS AERUGINOSA IN THE CZECH REPUBLICの要旨
Eurosurveillance, Volume 14, Issue 4, 29 January 2009

http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=19102

2005年以降、チェコ共和国ではNRL for antibioticsによって緑膿菌の侵襲性分離株の採取が行われてきた。2007年には、国内48の微生物学研究所が、チェコの人口の81%にあたる人数の対象者から採取した分離株を提供したが、この分離株も含め、過去3年間に採取された1,259の分離株からメタロβラクタマーゼ(MBL)産生緑膿菌が検出されることはなかった。しかし、2008年、2つの血液からの分離株から、チェコ共和国では初のMBL産生緑膿菌が発見された。このMBLはIMP-7と特定された。
2つの分離株は、同じ病院に入院していた2人の患者から採取されたもので、1つ目は2008年7月に、2つ目は2008年11月にそれぞれから採取された。この病院の神経外科が唯一2人の患者が同時期に入院していた場所であるが、この病棟からの疫学的データや分離株が無いため、ここがMBL産生菌の元であるかどうかを限定することはできない。
また、2人目の患者には2008年7月にこの病院で手術を受けた後に他の病院へ転院をし、11月に再度元の病院へ戻るという経緯があるため、いつの時点でシュードモナス菌株が存在していたのかは不明である。
IMP-7 MBLは、カナダにおいて初めて緑膿菌の中から発見され、1995年から1996年の間に2つのリハビリテーション病棟での院内感染の原因となった。その後、マレーシアで、また、最近では日本とスロバキアでも発見された。
<訳註>
緑膿菌については
Y’s Letter No.29 親水性のグラム陰性菌について」をご参照ください。
Eurosurveillance 2009.01.29/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2009.02.02

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