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EURO Update
欧州(Eurosurveillanceより)
2009/02/19

A型豚インフルエンザ(H1N1)の人への感染症例 – スペイン、アラゴン 2008年11月

HUMAN CASE OF SWINE INFLUENZA A (H1N1), ARAGON, SPAIN, NOVEMBER 2008の要旨
Eurosurveillance, Volume 14, Issue 7, 19 February 2009

http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=19120

2008年11月、スペイン北西部のアラゴンで50歳の女性がA型豚インフルエンザ(H1N1)に感染したとの報告があった。
女性は、11月8日に突然、発熱、咳、極度の疲労、筋肉痛、鼻・口の粘膜の刺激、震えといった症状に見舞われた。インフルエンザ監視サーベイランスシステムの一員でもある開業医が往診を行い、彼女の喉から綿棒で採取した標本をMiguel Servet University Hospitalの微生物学研究所へ送った。この患者に対し特別な治療や入院の必要はなく、現在は完治している。
この患者は、家族経営の養豚場で働いており、豚と直接接触する機会があった。しかし、彼女以外の家族や、従業員には症状が出ておらず、養豚場で飼育されている豚にも異常はなかった。ただし、彼女を往診した医師には、その後、インフルエンザ様の症状(ILI)が現れた。
1月13日に豚由来のA型インフルエンザ(H1N1)の可能性があるケースに関するNational Influenza Reference Laboratoryからの最初のレポートが行われて以降、患者本人だけでなく、 患者と接触のあった家族4名、治療を行った医師からの血清学的検査のための血液採取など積極的な調査が行われた。現時点では、この養豚場が原因と思われる更なる感染は確認されていない。
治療に当たった医師が患者との接触後にインフルエンザ様の軽い症状を見せたものの、さまざまな情報から、この症例に関して人から人への感染は確認されていない。この症例は、予期せぬ発生というものではなく、また、特別な公共衛生対策を必要とするようなリスクを招くものではない。

<訳註>
インフルエンザの一般的な病院感染対策については
Y’s Letter No.9 インフルエンザについて」をご参照ください。
Eurosurveillance 2009.02.19/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2009.02.23

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