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UK Update
イギリス(HPA-HPRより)
2009/07/03

インドとパキスタンに関連している病院内多剤耐性菌

Multi-resistant hospital bacteria linked to India and Pakistan
Health Protection Report Volume 3 No 26; 3 July 2009
http://www.hpa.org.uk/hpr/archives/2009/news2609.htm#ndm1
http://www.hpa.org.uk/hpr/
2009年1月に発行された耐性菌に対する全国的警告が、英国内の病院患者、特に海外の病院で治療を受けたことのある者の間でカルバペネム耐性の腸内細菌が増加していることへの注意を呼び掛けている。
2008年に確認されたケースの間で、メタロβラクタマーゼ、KPC酵素、OXA-48酵素の3種類のカルバペネム破壊酵素(カルバペネマーゼ)が確認された。メタロ酵素については東地中海地域で入院をしたことのある患者によく見られるVIMタイプであった。
最近では、NDM-1(New Delhi Metallo-1)と呼ばれるメタロβラクタマーゼタイプが急速な出現を見せており、2008年から2009年の間に、17の病院の19人の患者でこのNDM-1を持つ菌が確認されている。この19人のうち少なくとも9人が最近インドもしくはパキスタンの病院に入院をしていた。同様に、2008年にスウェーデンで確認された初のNDM-1産生株はインドで治療を受けた患者からであった。
このような点から、Antibiotic Resistance Monitoring and Reference Laboratory(ARMRL)は、東地中海地域と同様インド亜大陸の病院で最近治療を受けたことがあり、多剤耐性でグラム陰性の菌が検出された患者について十分に警戒するよう、各病院に呼びかけている。もし、腸内細菌科においてカルバペネム耐性が発見された場合は、ARMRLに対してその検体を送り検査を受けるべきである。
<訳註>
腸内細菌科の細菌についてはは「Y’s Letter No.36 ヒトに常在する腸内細菌科細菌」をご参照ください。

HP Report : 2009.07.03/Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2009.07.16

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