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US Update
アメリカ(CDC-MMWRより)
2009/03/06

子象を介したメチシリン耐性黄色ブドウ球菌による皮膚感染 ― サンディエゴ 2008

MMWR March 6, 2009, Vol. 58 No. 8 Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus Skin Infections from an Elephant Calf — San Diego, California, 2008の要旨 http://www.cdc.gov/mmwr/PDF/wk/mm5805.pdf

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は、アメリカにおける皮膚、軟組織感染の主な原因となっている。これは、人だけでなく、亀、コウモリ、アザラシ、羊、うさぎ、げっ歯目、ネコ、犬、豚、鳥、馬、牛といった動物にも定着や感染が確認されており、動物病院の職員やペットの飼い主、動物を飼育する農場の従業員などが動物との接触によって感染したという報告がされている。 2008年1月29日、サンディエゴ郡健康福祉局に、郡内の動物園においてアフリカ象の子供と3人の飼育員が皮膚膿疱を発症したとの報告があった。

調査の結果、更に2名の感染が確認され、15名に感染の疑い、3名に定着が確認された。 象はMRSAの定着が確認された飼育員から感染したと思われるが、その感染が象から他の飼育員への伝播し、それによってMRSA皮膚感染の大量発生が起きたと思われる。 動物園などのような環境におけるMRSA感染を防止するには、1.従業員に対し、感染のリスクとリスクを減らすために行うべきことに関する教育. 2. 動物に接触する前後の正しい手洗いの実践. 3. 病気または感染を起こしている動物と接する際、特に傷の手当を行う場合の防護用具の使用. 4. 汚染された用具や表面の清浄、消毒が重要である。

<訳註>
市井獲得MRSAについては、Y’s Letter Vol.2 No.1 「市井獲得メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」をご参照下さい。
MMWR:2009.03.06/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2009.03.09

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