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US Update
アメリカ(CDC-MMWRより)
2009/03/20

救急病棟でのカルバペネム耐性もしくはカルバペネマーゼ産出腸内細菌の感染制御について

MMWR March 20, 2009, Vol.58 No.10
Guidance for Control of Infections with Carbapenem-Resistant or
Carbapenemase-Producing Enterobacteriaceae in Acute Care Facilitiesの要旨
http://www.cdc.gov/mmwr/PDF/wk/mm5810.pdf
カルバペネム耐性腸内細菌科(CRE)もしくはカルバペネマーゼ産出腸内細菌科は、医療現場における新たな重要課題となっている。カルバペネム耐性肺炎桿菌(CRKP)はCREの中でも現在アメリカで最も一般的なものである。ほぼ全ての抗生物質薬剤に対して耐性であり、特に長期入院患者や重症患者、人工呼吸器や中心静脈カテーテルといった器具を装着している患者はCRKP感染やそれによる死亡率が高くなっている。CDCと the Healthcare Infection Control Practices Advisory Committee (HICPAC)は、全ての急性期病棟に対し、CRE保菌患者と接触する際の予防策や、カルバペネマーゼ産出物質検出のためにClinical and Laboratory Standards Institute (CLSI)の規格を実行するなど、積極的な感染制御策を取るよう勧めている。CREの地域的な流行が起きていないエリアにある急性期病棟は、以下のような対策を取る必要がある。 1)病棟内でCREが完治しているかを判断するために過去6-12ヶ月の微生物学的記録を再調査する。 2)それまでに見落とされていたCREが再調査によって発見された場合、他にも同様のケースがないか確認するためにも、リスクの高い病棟について点有病数培養調査を行う。 3)CRE保菌者と疫学的に関連のある患者の培養の検査を積極的に行う。CREの地域的な流行が発生しているエリアにある医療施設については、CRE感染率を押さえるための更なる対策を取る必要がある。
<訳註>
市井獲得MRSAについては、Y’s Letter No.36 「ヒトに常在する腸内細菌科細菌」をご参照下さい。
MMWR:2009.03.20/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2009.03.24

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