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US Update
アメリカ(CDC-MMWRより)
2009/07/17

新型インフルエンザA(H1N1)感染により集中治療を受けた重症患者- ミシガン州、2009年6月

MMWR July 17, 2009, Vol. 58 No. 27
Intensive-Care Patients With Severe Novel Influenza A (H1N1) Virus Infection — Michigan, June 2009の要旨
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm5827a4.htm
http://www.cdc.gov/mmwr/PDF/wk/mm5827.pdf
4月26日以降、アメリカ、ミシガン州では地域全体で新型インフルエンザA(H1N1)の伝播が発生しており、6月18日の時点で、新型インフルエンザAの疑いがあるケース、確認されたケースは合計で655件となっている。ミシガン州において新型インフルエンザA(H1N1)ウイルス感染と急性呼吸窮迫症候群(ARDS)で三次医療ICUでの治療を受けた10人の患者のうち、9人が肥満(BMI30以上)であり、さらにそのうちの7人が過度の肥満(BMI40以上)であった。
また、5人が肺塞栓症を発症、9人が多臓器不全症を発症していた。
このケースの場合では肥満の患者の有病率の高さが顕著であるものの、実際に肥満が新型インフルエンザA(H1N1)の危険因子となるかどうかは現時点では不明である。
ただし、マウスを使った実験では、肥満させたマウスの方がそうでないものと比べて明らかに季節性インフルエンザによる死亡率が高いことが判明。また、過度の肥満である患者は心臓、肺、肝臓、代謝の慢性疾患などといったインフルエンザの合併症のリスクをもたらす併発症の有病率が高くなっている。臨床医は、特に過度の肥満の患者が新型インフルエンザ(H1N1)ウイルス感染によって重度の合併症を起こす危険性について十分注意をするべきである。
<訳註>
新型インフルエンザA(H1N1)についてはY’s Letter Vol.3 No.2 新型インフルエンザA(H1N1)の最新情報と感染対策をご参照ください。
MMWR:2009.07.17/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2009.07.22

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