Y's Square:病院感染、院内感染対策学術情報 > 海外の感染対策情報 (各機関週報より) > アメリカ(CDC-MMWRより) > 2009 > 2名の免疫抑制状態の患者におけるオセルタミビル耐性新型インフルエンザA(H1N1)ウイルス感染-シアトル、ワシントン州、2009年
US Update
アメリカ(CDC-MMWRより)
2009/08/20

2名の免疫抑制状態の患者におけるオセルタミビル耐性新型インフルエンザA(H1N1)ウイルス感染-シアトル、ワシントン州、2009年

MMWR August 21, 2009 Vol. 58 No. 32
Oseltamivir-Resistant Novel Influenza A (H1N1) Virus Infection in Two Immunosuppressed Patients — Seattle, Washington, 2009の要旨
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm5832a3.htm
http://www.cdc.gov/mmwr/PDF/wk/mm5832.pdf

新型インフルエンザA(H1N1)ウイルス感染は、現在も全世界で疾病や死亡の原因となっている。
免疫抑制状態の患者が新型インフルエンザA(H1N1)ウイルスに感染した場合、ウイルス感染が完治するまでに長時間を要し、また、ウイルスが薬剤耐性を獲得する可能性が高くな る。
2009年8月6日、CDC はワシントン州シアトルの2人の重症免疫抑制状態患者が新型インフルエンザA(H1N1)ウイルスに感染した症例に関するエビデンスを発見した。
2 人は別の病院で治療を受けており疫学的な関連はない。2人ともオセルタミビルの投与 を受けた。初めは両者のウイルスともオセルタミビルに対する感受性があったが、その後、 投薬による治療を受けるうちに耐性を獲得した。免疫抑制状態の患者が新型インフルエンザA(H1N1)ウイルスに感染した場合、ザナミビルによる治療を検討するべきである。ただし、患者に気道疾患がある場合にはザナミビルを投与するべきではない。
この事例から、新型インフルエンザA(H1N1)ウイルス感染の治療を受けている免疫抑制状態の患者の症例については、抗ウイルス剤に対する抵抗の徹底的な監視と、感染制御の影 響が重要であることがわかる。
<訳註>
新型インフルエンザA(H1N1)についてはY’s Letter Vol.3 No.2 新型インフルエンザA(H1N1)の最新情報と感染対策をご参照ください。

MMWR:2009.08.20/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2009.08.26

関連サイト