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US Update
アメリカ(CDC-MMWRより)
2009/09/11

オセルタミビルの予防投与を受けていたキャンプ参加者2名からオセルタミビル耐性インフルエンザA(H1N1)ウイルスが発見される-ノースキャロライナ、2009年

MMWR September 11, 2009 Vol. 58 No. 35
Oseltamivir-Resistant 2009 Pandemic Influenza A (H1N1) Virus Infection in Two Summer Campers Receiving Prophylaxis — North Carolina, 2009の要旨
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm5835a1.htm
http://www.cdc.gov/mmwr/PDF/wk/mm5835.pdf
今回の新型インフルエンザA(H1N1)ウイルスパンデミックに関しては、ノイラミニダーゼ阻害薬が治療と化学的予防のために使われている。しかしその一方で、オセルタミビル耐性ウイルスの散発発生も世界中で報告されている。
7月14日、CDCはノースキャロライナのサマーキャンプに参加している医師から、オセルタミビルの予防投与を受けた少女2名にインフルエンザのような症状(ILI)が現われたとの報告を受けた。このキャンプでは、6月18日以降ILIが大量発生したことを受けてオセルタミビル投与による集団予防プログラムが実施されていた。
その後の検査により、この2名がインフルエンザA(H1N1)に感染していることが確認された。 2名の少女は同じキャビンに宿泊をしており、また、この感染がキャンプ以外での接触によって発生したものであるというエビデンスも確認されていないため、初めに発症した少女からもう1人の少女へ感染したか、別の感染者から2人への感染が起きたものと思われる。これはオセルタミビルに耐性を持つ新型インフルエンザA(H1N1)ウイルスの、人から人への初の感染事例である可能性が高い。
医療関係者は、治療量以下の投薬による化学的予防や治療を行うことによってウイルスが耐性を獲得してしまうことがあるということを認識しておく必要がある。感染予防のために健康な人に対して化学的予防を行うことは避けるべきである。
<訳註>
新型インフルエンザA(H1N1)についてはY’s Letter Vol.3 No.2 新型インフルエンザA(H1N1)の最新情報と感染対策をご参照ください。
MMWR:2009.09.11/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2009.09.15

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