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US Update
アメリカ(CDC-MMWRより)
2010/06/25

メタロβラクタマーゼを持つ腸内細菌の検出 – 2010年、アメリカ

MMWR June,25, 2010, Vol. 59 No. 24
Detection of Enterobacteriaceae Isolates Carrying Metallo-Beta-Lactamase — United States, 2010 の要旨
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm5924a5.htm?s_cid=mm5924a5_w
2010年1月から6月の間、アメリカの3つの州において、the New Delhi metallo-beta-lactamase (NDM-1)を持つ腸内細菌分離株が3件確認された。NDM-1、メタロβラクタマーゼを持つ腸内細菌とも、これがアメリカにおける初の検出報告となった。
大腸菌、肺炎桿菌、エンテロバクタークロアカを含むこれらの分離株は、blaNDM-1を持っており、アズトレオナム以外のβラクタム系薬に対して耐性である。
英国では、インドやパキスタンで治療を受けた患者からblaNDM-1を持つ腸内細菌が検出される傾向があるが、アメリカでの3症例も全てインドで医療行為を受けた患者から検出されている。インドもしくはパキスタンでの治療経験がある患者がいる場合、臨床医はNDM-1産出腸内細菌感染の可能性について注意し、万一カルバペネム耐性の腸内細菌が検出された場合にはその危険因子に関する十分な調査を行う必要がある。
<訳註>
腸内細菌科細菌については、「Y’s Letter No.36 ヒトに常在する腸内細菌科細菌」をご参照ください。
MMWR:2010.06.25/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2010.07.01

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