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US Update
アメリカ(CDC-MMWRより)
2011/03/04

好転の兆候 : 中心ライン関連血流感染・・・アメリカ 2001年、2008年、2009年

MMWR March 4, 2011 Vol.60 No.8
Vital Signs: Central Line – - Associated Blood Stream Infections —United States, 2001, 2008, and 2009
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6008a4.htm?s_cid=mm6008a4_w
医療関連感染(HAIs)は、毎年アメリカの入院患者の5%に影響を及ぼしている。中心ライン関連血流感染(CLABSIs)は、致死率が12%から25%に及ぶ重要かつ致命的なHAIsである。
このレポートは、2008年と2009年のICU、入院病棟、外来透析施設でのCLABSIs発生数と2001年のICUにおける発生数を比較したものである。
2001年、アメリカ国内のICU入院患者のうち推定43,000件にCLABSIsが発生したが、2009年は18,000件に減少している。黄色ブドウ球菌によるCLABSIsは、グラム陰性桿菌、カンジダ種、腸球菌種によるものと比較して目立った減少を示している。2009年に入院病棟で発生したCLABSIsの数は23,000件だった。また、2008年に外来透析治療を受けた患者の間で発生したCLABSIsは37,000件となっている。
2009年にアメリカ国内のICUで発生したCLABSIsは推定25,000件以下。2001年とくらべて58%の減少である。これは、死亡者の減少が6000人に上り、また、2009年の超過医療費は推定4億1千4百万ドル、2001年からの累積超過医療費が推定18億ドルになることを示している。実際のCLABSIs数は、特に外来透析センターと入院病棟においてまだ発生し続けている。
ICU以外、特に外来透析施設での実際の感染数や、非黄色ブドウ球菌CLABSIsの減少が少ないという点から更に重点的に予防努力を行わなければならない部分がわかる。
透析患者のCLABSIsを減らすためには、透析患者への中心ライン使用の削減と中心ラインのメンテナンスの向上を進める必要がある。
<訳註>
CDCの血管カテーテル関連感染予防のためのガイドラインについては、「Y’s Letter Vol.3 No.19 血管カテーテル関連感染予防のためのCDCガイドライン, 2011」をご参照ください。
MMWR:2011.03.04 / Yoshida Pharmaceutical Co Ltd:2012.06.01

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