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II 滅菌法・消毒法概説

2 主な滅菌法

4)ろ過法2、3、12、20)

ろ過法は被滅菌物に存在する微生物をろ過によって除去する方法で、微生物を殺滅する他の方法とは基本的に異なっている。加熱法や照射法が適用できない気体および液体に適用される。最近では、主にニトロセルロースやアセトセルロースなどのセルロース誘導体や、ポリカーボネートなどのプラスチックあるいはテフロン製のメンブランフィルターなどを用いたろ過装置が用いられている。フィルターの孔径は0.22μm(あるいはそれ以下、場合により0.45μm)のものが目的に応じて利用されているが、フィルターを通過する微小微生物も存在するので必ずしも完全な滅菌法ではない。医療機関においては、加熱滅菌できない薬液の無菌調製などに利用されている。ろ過滅菌法評価の指標菌にはBrevundimonas diminuta(ATCC 19146、NBRC 14213、JCM 2428)などを用いる3)

また、超ろ過法と呼ばれる方法もある。超ろ過装置の目的は、微生物およびエンドトキシンの除去にあり、逆浸透膜または分画分子量を限定された限外ろ過膜を使用して、あらかじめ精製水として製造された水を、クロスフロー(十字流)ろ過方式でろ過する装置である。膜の阻止性能は「逆浸透膜および分画分子量約6,000以上の物質を除去できる限外ろ過膜」と規定されているが、逆浸透膜の定義や分画分子量の定義およびその測定方法がまだ一般化されていない。この方法は注射用水の製造にも用いられる。

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