Y's Square:病院感染、院内感染対策学術情報 > 海外の感染対策情報 (各機関週報より) > アメリカ(CDC-MMWRより) > 2012 > 2症例から確認された、ニューデリーメタロβラクタマーゼ産生カルバペネム耐性腸内細菌。ロードアイランド州。2012年3月。
US Update
アメリカ(CDC-MMWRより)
2012/07/30

2症例から確認された、ニューデリーメタロβラクタマーゼ産生カルバペネム耐性腸内細菌。ロードアイランド州。2012年3月。

MMWR June22, 2012 Vol.61 No.24 Carbapenem-Resistant Enterobacteriaceae Containing New Delhi Two Patients — Rhode Island, March 2012 http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6124a3.htm?s_cid=mm6124a3_w
公衆衛生を守るためには、アメリカ国内に限らず全ての国における、カルバペネム耐性腸内細菌 (CRE)に対する制御対策が重要である。ニューデリーメタロβラクタマーゼ(NDM)産生カルバペネム耐性腸内細菌は、2007年に、インド、ニューデリーの入院患者から初めて確認されたが、その酵素は、通常、多耐性決定因子を持つプラスミドにコードされており、他の腸内細菌や細菌属へ伝播し易いため、特に注意が必要である。最近ベトナムで入院をし、その後ロードアイランド州の病院で治療を受けていた女性より2012年3月4日に採取された尿から、NDM産生クレブシエラ肺炎分離株が検出された。また、疫学的に接点のある患者に関する時点有病調査を行ったところ、血液、腫瘍科で第2の感染症例が発見された。この2例が確認されたことによって、アメリカ国内で確認されたNDM症例は13例となった。 接触予防策の強化と環境の清浄作業が行われたことによって、それ以降、更なる感染例は確認されていない。 このように積極的な感染制御対策を実施することによって、急性治療病棟におけるNDM感染の伝播を制限することができる。
<訳註>
腸内細菌については、消毒薬テキスト第4版 IV対象微生物による消毒薬の選択2.2).(2)その他のグラム陰性菌をご参照ください。
MMWR:2012.06.22 / Yoshida Pharmaceutical Co Ltd:2012.07.30

関連サイト