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EURO Update
欧州(Eurosurveillanceより)
2013/03/14

熱傷病棟で発生した播種性のオルフウイルス感染のアウトブレイク。トルコ、ガジアンテップ。2012年10月から12月

NOSOCOMIAL OUTBREAK OF DISSEMINATED ORF INFECTION IN A BURN UNIT, GAZIANTEP, TURKEY, OCTOBER TO DECEMBER 2012の要旨
Eurosurveillance, Volume 18, Issue 11, 14 March 2013
http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=20425
2012年10月、トルコ、ガジアンテップにある病院の熱傷病棟で、初のオルフウイルス感染による皮膚炎のアウトブレイクが発生した。アウトブレイクは同年12月まで続き、合計で13例の感染が確認された。
通常、オルフウイルスによる皮膚炎は良性の過程をたどるが、熱傷病棟では、患者の皮膚の易感染性が高く、器具や環境も汚染されやすいため、いったん皮膚炎が発生すると大きな問題となる。今回トルコで発生した病院感染によって、熱傷病棟での徹底的な衛生管理の重要性が浮き彫りになった。感染者の隔離やコホーティング看護、個人保護用具の正しい使用といった感染制御法を注意深く実施する必要がある。今回のアウトブレイクについては、熱傷病棟への入院患者受け入れを一時停止したのと同時に、上記のような対応をとったため、2012年12月6日以降感染は確認されなかった。
<訳註>
オルフウイルスはポックスウイルス科(Poxviridae)、コルドポックスウイルス亜科(Chordopoxvirinae)、パラポックスウイルス属(Parapoxvirus)に分類され、エンベロープを有するウイルスです。オルフウイルスは、感染した羊や山羊から人にも感染する動物由来感染症で、潰瘍性の皮膚炎が発症します。
Eurosurveillance 2013.3.14/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2013.3.25

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