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EURO Update
欧州(Eurosurveillanceより)
2015/09/10

基質特異性拡張型βラクタマーゼ産出腸内細菌科症例について、増加している特定期間や地理による傾向-フランス、2009年から2013年

Eurosurveillance, Volume 20, Issue 36, 10 September 2015 ONGOING INCREASING TEMPORAL AND GEOGRAPHICAL TRENDS OF THE INCIDENCE OF EXTENDED-SPECTRUM BETA-LACTAMASE-PRODUCING ENTEROBACTERIACEAE INFECTIONS IN FRANCE, 2009 TO 2013 http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=21238
基質特異性拡張型βラクタマーゼ産出腸内細菌科(extended-spectrum beta-lactamase-producing Enterobacteriaceae:ESBL-E)は、フランスにおける多剤耐性菌(multidrug-resistant organisms:MRO)サーベイランスプログラムの中でも重点的に取り扱われている。Eurosurveillanceは、これらの病原体について、特定期間や地理による傾向を調査するための疫学的研究を行った。この研究は、2009年から2013年の全国的MROサーベイランスから抽出されたデータをもとに実施された。この期間中、フランス国内の病院におけるESBL-E感染は73%増加し、1,000患者・日あたり(PD)0.03~0.60(p<0.001)であった。また、ESBL-E菌血症は77%増加し、1,000PDあたり0.03~0.05(p<0.001)であった。ESBL-E感染の症例は、回復期病棟や長期治療病棟と比較して、集中治療室の方が多くなっている。基質特異性拡張型βラクタマーゼ(extended-spectrum beta-lactamase-producing:ESBL)病原体の中で最も多いのが大腸菌で、2013年、すべてのESBL分離菌株の59%を占めていた。次に多いのは肺炎桿菌であった。ESBL-Eの症例には地域によって違いがあるものの、全体的に増加する傾向があった。このようなMROの広がりを止めるためには、制御法の強化が必須である。
<訳註> 基質特異性拡張型βラクタマーゼ産生腸内細菌科については、消毒薬テキスト IV 対象微生物による消毒薬の選択>2

>2)グラム陰性菌 >(2)その他のグラム陰性菌もご参照ください。

Eurosurveillance: 2015.09.10/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd:2015.09.24.

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