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EURO Update
欧州(Eurosurveillanceより)
2015/11/20

ヨーロッパ諸国でのカルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌:ヨーロッパ38か国の専門家による評価、2015年5月

Eurosurveillance, Volume 20, Issue 45, 12 November 2015

CARBAPENEMASE-PRODUCING ENTEROBACTERIACEAE IN EUROPE: ASSESSMENT BY NATIONAL EXPERTS FROM 38 COUNTRIES, MAY 2015
http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=21300

2012年、欧州疾病予防管理センター(ECDC)は、‘カルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌に関するヨーロッパサーベイ(EuSCAPE)’プロジェクトに着手した。このプロジェクトには、カルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌(CPE)の発生と疫学に関する病識を得る、CPEの蔓延に対する認識を高める、ヨーロッパにおけるCPEの診断とサーベイランスのために研究室の能力を確立し向上させる、という目的がある。
EuSCAPE 後の2015年5月に実施したフィードバックアンケートで集められたデータによって、CPEの検出能力が2013年よりも向上していることが証明され、また、参加38ヶ国それぞれでのカルバペネマーゼ遺伝子が識別された。それが、CPEの蔓延に対する認識を高める一因となった。CPEの疫学的状況はこの2年間で悪化しており、特に、OXA-48とニューデリーメタロβラクタマーゼ(NDM)産生腸内細菌の急激な広がりは特筆に値する。CPEは現在も広がりつつあり、ヨーロッパの病院では患者が感染の危機にさらされている。しかし、2015年半ばの時点でも14ヶ国がCPE予防、制御に向けたガイドラインを作成していない。
<訳註>
腸内細菌科細菌については、Y’s Letter No.36 ヒトに常在する腸内細菌科細菌もご参照ください。
Eurosurveillance:2015.11.12/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd:2015.11.20

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