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EURO Update
欧州(Eurosurveillanceより)
2015/11/26

海外旅行と多剤耐性腸内細菌科細菌の獲得 : システマティックレビュー

Eurosurveillance, Volume 20, Issue 47, 26 November 2015 Systematic Review
INTERNATIONAL TRAVEL AND ACQUISITION OF MULTIDRUG-RESISTANT ENTEROBACTERIACEAE: A SYSTEMATIC REVIEW http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=21316
海外旅行は、multidrug-resistant Enterobacteriaceae多剤耐性腸内細菌科細菌(MRE)獲得の危険因子であると考えられている。このシステマティックレビューの目的は、海外旅行が旅行後のMRE糞便保菌リスクに及ぼす影響の調査であった。システマティックレビューおよびメタアナリシスのための優先的報告項目(PRISMA)ガイドラインに従って、7件の国際的データベースから関連のある文献を探し出すための調査が実施された。 レビューに採用する文献は、(i)海外旅行について、(ii)無症状患者のスクリーニング、(iii)抗菌剤感受性に関するデータ、(iv)腸内細菌科細菌の糞便保菌についてレポートしている必要があるとされた。2人の研究者が、抄録の審査、文章全体の適格性を評価してシステマティックレビューに採用するべきか否かの選別を別々に行った。そして、万一意見の不一致が発生した場合のために、3人目の研究者がレビューへの採用について最終判断を下した。採用された研究文献は11件であった。すべての研究で、海外旅行後にはMRE保菌有病率が高くなるという結果が報告されている。最も有病率が高かったのは、南アジアから帰国した旅行者であった。海外旅行がMRE保菌のリスク増加に関連していることが認められた。
<訳註> 腸内細菌科細菌については、Y’s Letter No.36 ヒトに常在する腸内細菌科細菌もご参照ください。
Eurosurveillance:2015.11.26/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd:2015.12.7

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