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Carlisle
医療関連感染情報季刊誌より
Vol.21 No.3 2016

歯科領域における感染対策

砂川 光宏
(東京医科歯科大学歯学部附属病院 総合診療科クリーンルーム歯科外来/
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 歯髄生物学分野)

はじめに

歯科臨床は、口腔領域の疾患を対象とする医療分野である。したがって、患者診療に当たっては、現代の医科における感染予防対策の基本概念である「標準予防策」を遵守する必要がある。標準予防策が「全ての湿性生体物質には感染の危険性がある」ことを根本概念として、感染予防対策を実践していく考え方であることは周知のことである。アメリカ合衆国疾病管理予防センター(CDC)は、2003年に「歯科臨床における院内感染予防ガイドライン」を発表し1)、わが国の歯科医療関係者もこのガイドラインを参照して、日常の臨床の現場における感染予防対策を実践しているものと思われる。
一方、歯科においては一般医科の臨床現場に比較して、多彩な極めて鋭利な小器具を使用するという現実があることも事実である。齲蝕に罹患した歯を検査するのに用いられる各種探針類、歯を削合するためのバー・ポイント類、歯内治療に用いるファイル類、歯周治療で歯石除去に用いる各種スケーラーといった歯科特有なものから、口腔外科で用いるディスポーザブルメスや注射針など枚挙にいとまがない。
本槁では、歯科医療における感染予防対策の理論と実際について概説し、歯科医療従事者が遵守すべき感染予防対策について私見を述べ、考察することにする。

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Carlisle Vol.21 No.3 p1-3 2016

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