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US Update
アメリカ(CDC-MMWRより)
2016/02/10

性交渉によるジカウイルス感染の予防に関する暫定的ガイドライン-アメリカ、2016年

MMWR Early Release / February 5, 2016 / 65(5);1–2

Interim Guidelines for Prevention of Sexual Transmission of Zika Virus — United States, 2016

ジカウイルスは蚊が媒介するフラビウイルス属で、主にネッタイシマカに刺されることで感染する。ジカウイルス感染は、そのおよそ80%が無症状であり、症状が出る場合でも軽症で自己制限的である。最近のエビデンスが、母親のジカウイルス感染と、先天性小頭症やギランバレー症候群といった胎児への影響を示している。現時点でジカウイルス感染を予防もしくは治療するワクチンや薬はない。
ジカウイルスは性交渉で感染する可能性もあり、特に妊娠中は懸念される。現在、性交渉によるものと思われるジカウイルス感染に関する情報は、3つの症例に基づいたものである。3つすべての症例とも、男性が症状を呈している。ウイルスに感染しているものの症状が出ていない男性が性交渉の相手にウイルスを感染させてしまうかどうかは不明である。また、ジカウイルスに感染している女性から男性への感染は報告されていない。
現時点では、性交渉によるウイルス感染のリスクを確認する目的での検査は推奨されていない。性交渉によるジカウイルス感染の予防については、この事象と、ウイルスに感染している男性の精液へのウイルス放出の期間、また、この状況における検査の効果と有用性についてさらに調査したうえで更新の予定である。
<訳註>
ジカウイルス感染症は、平成28年2月5日感染症法の四類感染症に指定されることが公布され、平成28年2月15日より施行されます(通知)。

ジカウイルス感染に関する以下のCDCの暫定的ガイドラインの要約については以下をご参照ください。
ジカウイルス感染の可能性がある乳児に対する評価と検査に関する暫定的ガイドライン
更新:ジカウイルスに暴露した可能性のある妊婦もしくは出産可能年齢にある女性をケアする医療従事者に向けた暫定的ガイドライン

日本人におけるジカウイルス感染症の最初の報告は、2013年12月フランス領ポリネシアのボラボラ島からの帰国者2名の症例となります。
症例については国立感染症研究所のウェブサイトからご覧ください。

MMWR:2016.02.05/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd:2016.02.10

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