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US Update
アメリカ(CDC-MMWRより)
2016/03/11

妊娠初期にジカウイルス蔓延地域に居住していた女性が出産した新生児の小頭症有病率報告の増加―ブラジル、2015

MMWR,March 11, 2016 / 65(9);242-247

Increase in Reported Prevalence of Microcephaly in Infants Born to Women Living in Areas with Confirmed Zika Virus Transmission During the First Trimester of Pregnancy ? Brazil, 2015
http://www.cdc.gov/mmwr/volumes/65/wr/mm6509e2.htm?s_cid=mm6509e2_w

2015年初旬、ブラジルで、ヤブカ媒介のフラビウイルスによるジカ熱のアウトブレイクが発生した。2015年10月以降、熱性発疹の症状を呈した妊婦から生まれた新生児の小頭症有病率が報告されている。
ブラジルでの小頭症出生率は、2015年から2016年の間に急増した。最も大きな増加が見られたのは、ブラジルで最初にジカウイルス伝播が確認されたのは北西地域である。小頭症のために新たに開発されたサーベイランスシステムによって検出された574件の症例に関する分析によって、妊娠初期(第1三半期)に発生したジカ熱による熱性発疹と小頭症の出生率を結びつける、時間的、地域的エビデンスが確認された。15州における検査で確認されたジカウイルス伝播による小頭症の有病率(出産10,000例中2.8例)は、ジカウイルス伝播が確認されていない4州での有病率(出産10,000例中0.6例)を著しく上回っていた。
ここで示唆された妊娠初期のジカウイルス曝露と小頭症の出生率増加との関連性は、先天的ジカウイルス感染に関する更なるエビデンスを示している。現在進行中のサーベイランスは、この疾病の臨床的範囲を解明するために、更なる感染症例を割り出す必要がある。妊婦は、蚊に刺されないよう、防御できる服を身に着け、防虫剤を使用し、室内では仕切りや蚊帳を使用して身を守る必要がある。
<訳註>
CDCの「ジカウイルスに暴露した可能性のある妊婦もしくは出産可能年齢にある女性をケアする医療従事者に向けた暫定的ガイドライン」は、2016年2月6日に掲載した弊社要約記事からご覧ください。
また、厚生労働省のジカウイルス感染症に関するQ&Aや感染を疑う症例の要件、届出の基準等は厚生労働省のウェブサイト「ジカウイルス感染症について」からご覧になれます。

MMWR:2016.03.11/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd:2016.03.24

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