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US Update
アメリカ(CDC-MMWRより)
2016/03/25

標準予防策実施による分娩、出産時のジカウイルス感染予防

MMWR,March 25, 2016 / 65(11);290-292

Preventing Transmission of Zika Virus in Labor and Delivery Settings Through Implementation of Standard Precautions ? United States, 2016
http://www.cdc.gov/mmwr/volumes/65/wr/mm6511e3.htm?s_cid=mm6511e3_w

ジカウイルスは、2015年5月にアメリカ州のブラジルで検出され、2016年3月21日までに、プエルトリコとアメリカ領バージン諸島を含むアメリカ州内の32の国または領地で現地の蚊媒介ジカウイルス感染が確認されている。感染者のほとんどは軽症状もしくは無症状である。しかし、妊娠中のジカウイルス感染と妊娠および出産の有害転帰の関連や、ジカウイルス感染とギラン・バレー症候群との関連が報告されている。ジカウイルスの感染は主にヤブカ属の蚊による媒介であるが、性交渉による感染も報告されている。また、血液、尿、唾液、羊水を含む様々な体液からジカウイルスRNAが検出されたことなどが報告されている。感染患者から医療従事者や他の患者へのジカウイルス伝播の報告はされていないが、体液への暴露を最小限に抑えることは伝播の可能性を減少させるために重要である。分娩・出産時は大量の体液に暴露される可能性があるため、医療現場における標準予防策の実施は患者から医療従事者へのジカウイルス伝播予防するため不可欠である。
CDCはジカウイルスのみならず血液媒介病原体から医療従事者や患者を守るため、全ての医療現場において標準予防策の遵守を勧告する。
<訳註>
ジカウイルス感染症が追加された「蚊媒介感染症の診療ガイドライン(第2版)」が2016年3月11日に国立感染症研究所より発行されました。
また、厚生労働省のジカウイルス感染症に関するQ&Aや感染を疑う症例の要件、届出の基準等は厚生労働省のウェブサイト「ジカウイルス感染症について」からご覧になれます。

MMWR:2016.03.25/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd:2016.04.01

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