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Vol.1 No.1

生体用消毒薬
(antiseptic)
消毒薬の使い方

大久保憲(NTT東海総合病院外科)


近代外科は、感染制御における消毒法の進歩に大きく帰依してきた。手術に消毒薬を初めて使用したのはJ.Lister(1827−1912、英国)であり、1865年にGlasgow Royal Infirmaryにて11歳の男児の複雑骨折の手術に石炭酸を噴霧しながら執刀して、消毒が感染防止に不可欠なことを証明した。以来、手術器械や覆布など手術創部に接触するものはすべて滅菌したものが使われ、術野の皮膚の消毒も欠かせないものとなった。
消毒の概念は、対象物を滅菌できない場合の対応であり、すべての微生物を殺滅できるものではなく、対象とする微生物を極力減らすことにある。すなわち、清潔要求度と対象物の性状により選択されるべきものである。
化学薬品としての消毒薬の使用は、その対象を生体と器具や環境に分けて考える必要があり、今回は生体消毒薬の基礎知識について考えてみたい。


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Carlisle Vol.1 No.1 p1-3 January 1996