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Vol.1 No.2 Review-1 |
ヨーロッパにおけるICUでの病院感染の広がり ICUでの病院感染の発生状況、危険因子を調べ、主な感染源を特定し、ICU感染と死亡率との関連性を評価するために、1992年4月28日における実態調査を行った。西ヨーロッパ17カ国のICUに、24時間以上にわたって収容されている10歳以上の全患者について調査した。1,417施設のICUより、10,038症例の報告が集められた。 結果は、4,501例(44.8%)のICU内の患者が感染しており、2,064例(20.6%)がICUの病院感染であった。ICUの病院感染として報告されたものは、頻度の高い順に肺炎(46.9%)、気管支下部の感染(17.8%)、尿路感染(17.6%)、血中感染(12%)であった。病原微生物としては、Enterobacteriaceae(34.4%)、Staphylococcus aureus(30.1%:60%がメチシリン耐性)、Pseudomonas aeruginosa(28.7%)、coagulase-negative staphylococci(19.1%)、真菌(17.1%)などであった。 ICUの病院感染について、7つの危険因子が特定された。すなわち、ICU滞在期間の延長(48時間以上)、人工呼吸器の装着、外傷性疾患、中心静脈のカテーテル留置、肺動脈のカテーテル留置、尿路カテーテルの留置、ストレス性潰瘍予防薬の投与である。 また、ICUの病院感染としての肺炎(オッズ比1.91;95%信頼区間、1.6〜2.29)と、敗血症(オッズ比3.50;95%信頼区間、1.71〜7.18)、血中感染(オッズ比1.73;95%信頼区間、1.25〜2.41)がICUでの死亡率を増加させていた。 重篤な患者の感染管理のためには、特別な手法が重要である。(訳:西岡みどり) Carlisle Vol.1 No.2 p8-10 May 1996 | |