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Vol.1 No.2
Review-2

直接介助看護婦が原因と思われる、心臓外科手術後胸骨創のCandida albicans病院感染
Pertowski,C.A.,Baron,R.C.et al.
Nosocomial Outbreak of Candida albicans Sternal Wound Infections following Cardiac Surgery Traced to a Scrub Nurse.
J.Infect.Dis.,172:817−822,1955.


ほとんどのC.albicans感染は内因感染と考えられているが、ICUやNICUなどにおいては、患者間の外因感染も指摘されてきている。
1988年8月から1989年の10月までに、同一病院内で心臓外科手術後の15人の患者に胸骨創のC.albicans感染が発生した。病院は、11日間手術室を閉鎖し、環境調査を含めた調査を行ったが、感染源を特定することができなかった。そこでCDCその他に調査を依頼した。
結果は、感染患者群は対照群よりも、手術時間が165分以上かかった症例が多く(11/15対20/45、オッズ比5.0、95%信頼区間、1.5〜16.3)、第一直接介助者としてA看護婦が立ち会った症例が多い(15/15対22/45、オッズ比∞、95%信頼区間、2.5〜∞)傾向にあることがわかった。
15人のC.albicans感染患者のうち、5人の患者の分離株について、分子型分類を行うことができた。それによると、病原は特異的なCa3 banding patternを持つ同一の株であることが示された。A看護婦には典型的な抗真菌剤に反応する再発性の膣感染症の既往があったが、A看護婦からの複数の培養検体から、C.albicansは検出されなかった。しかし、A看護婦が自主的に心臓外科手術担当から移動した後は、新たな感染は発生しなくなった。その間、他の処置等の変更は行われなかった。
当研究は、C.albicans感染における直接介助看護婦の関与を指摘した初めての報告であり、C.albicans感染群の調査における疫学的な手法と分子型分類法との併用の有用性を示すとともに、C.albicans術後感染に外因感染源が存在する可能性を示唆した。(訳:西岡みどり)


Carlisle Vol.1 No.2 p8-10 May 1996